誰よりも大切な君
いつも笑顔で、明るい声で俺を癒してくれる。
少し困らせたくて、素気ない態度を取ってみたり
でもやっぱり笑った顔が好きだから
俺は君を抱きしめてしまう。
「アーイーオーロースー!!!」
そう言って笑顔で今日もコロッセオにかけてくる君
俺はその声に振り返ると、訓練生達も笑顔になる。
「!!」
「訓練御苦労さま!!みんなの分もお昼持ってきたよ」
そう言って、両手に抱えた大きなバスケットを上にあげる。
訓練生達も「おおっ!!」っと歓喜の声を上げる。
「はい、これがみんなの分!」
「いつもすまないな、こんなにたくさん作るのは大変だろう?」
「いいのよ、だってアイオロスの弟みたいなもんでしょ?」
はは、弟・・・
、実弟のアイオリアはこいつらの分を全部食ってしまうぞ・・・
そんな事を考える俺は苦笑しながらも、
からバスケットを受け取り、一番近くにいた訓練生に手渡す。
訓練生達は一斉に礼をに告げる。
「どういたしまして!」
そう言ってまた笑う。
ああ、。
君は気付いていないだろうが・・・
その笑顔は俺だけに見せていてくれないだろうか
「どうしたの?アイオロス。今日はアイオロスの大好きなサンドウィッチだよ?」
「玉子か!?」
「もちろん!特製のハム玉子です!」
「玉子とハム・・・うん!!いいタンパク源だ!!」
思わず体の栄養について語り出しそうになる俺に
は鈴のような声で笑う。
ああ、俺は本当に君が大好きなんだな
そう実感する瞬間でもある。
「アイオロス・・・声に出てます」
「え?あ?」
「私も大好きだからいいんだけどね?」
そう言って、俺の頬に軽くキスをする君が愛しくて愛しくて
もう今日は訓練どころじゃないな・・・
「、君の笑顔があるから俺は頑張れる」
「そう?」
「ああ、いつまでも君の笑顔を見ていたい」
「こら!どこでそんな台詞覚えてきたのよ?」
「俺は自分の気持ちを正直に言ったまでなのだが・・・」
「もう・・・」
「君の笑顔を護る、それは地上の愛と正義を護る事と同じだと俺は思う」
そう言う俺の言葉を真剣に聞いてくれる。
俺はの頬にそっと手を添えた。
「いつまでも俺の近くで笑っていて欲しい」
「うん、私も・・・アイオロスの笑顔大好きよ?」
「なっ・・・」
「フフっ。お返しだよ」
そう言って水筒からオレンジジュースを注ぎ俺に渡しながら言う。
「アイオロスの笑顔ってみんなを元気にしてくれるの。まるで・・・」
まるでこの空に輝く太陽のようだと君は笑う。
。
君の笑顔こそ、俺にとっての太陽そのものなんだ。
だから・・・
「大好きだ、」
「うわっ!ア、アイオロス!!!」
いきなり抱きしめたから持っていたジュースを零しそうになり慌てる。
やっぱり可愛くて、大好きで・・・どうしようもなくて・・・
俺はこの腕に抱きしめたの温もりを堪能していた。